ゆずおじさんの小話。

ほんわりなごむ小話集...

愛媛ミカンアルバイト。 ブログはお引越し。

ゆずおじさんの小話。 (hatenadiary.jp)

 

ブログを、↑ 無料のほうに引っ越します。

 

半年ほど前、愛媛のミカン収穫のバイトに行ってきました。一か月。

 

当時書いてた友人向けのmixiを、伏せ文字ありながらも一時的にひと月分公開できたらなと思っています。

 

 

10円玉リターンズ。

 

「え?うそぉ!!?」

 

 

思わず声に出していた。

 

と、同時にすでにボタンも押していた。

 

 

「ど、どうかしたんですか??」

 

 

隣にいたおじさんが、僕に声をかけた。

 

 

「いや、ジュースの値段が上がってて...」

 

 

リアルゴールドのレモン味500mlを買ったところだった。

隣にはコーラとコーラゼロか、それとファンタのグレープ味が並ぶ。

 

 

どれも180円になっていた...!!

 

 

こんなところにも値上げラッシュの余波が来てたとは。

 

 

ガシャガシャガシャ...

 

 

おつりが出てくる。

 

 

せっかく、500円玉と10円玉を入れてたのに...

 

 

 

 


★応援ヨロシク★

☆今日の一言☆

自販機ジュースの値上げはいつも便乗やろ!( ゚Д゚)ボケぇ!!

一輪車競争。

一輪車競争といえば...

 

 

小学5年のときの話。

 
 
僕の通った小学校では、3年生から『一輪車』で遊ぶことが許されていました。
それで、小学5年のとき、町のイベントだったか、小学校のイベントだったか、『一輪車競争』の大会が行われました。
 
一輪車は、3年生になると休み時間誰もが体育館に向かい練習するので、だいたい誰でも乗れるようなります。
 
僕も、休み時間一生懸命練習し、バックとかそういうのはできませんでしたが、まぁ普通に乗れるようにはなっていました。
 
しかし僕は、運動神経はあるほうじゃなく、足も遅い、そしてもちろん一輪車で速く移動できるかと言ったら全然だったので、そんな大会があるといってもあまり意気込みはなく、しょうがないので参加するか、くらいの気持ちでいました。友達も出るし。
 
 
大会は小学校の運動場で行われ、各レース10人ずつくらいがヨーイドンでスタートし、半周周った先のゴールに3位以内でたどり着けば次のレースに進むことができました。
 
ただ単純な競争です。何かしら特別なスキルが必要なわけでなく、ただ『一輪車で速く移動できる』能力のみが必要で、当然、純粋に速い者が勝ちます。
 
 
...そう、思っていたのですが。
 
 
僕の最初の出番は、3レース目か4レース目くらいでした。
自分の出番が来る前、他のレースをチェックしてた僕は、あることに気づいてしまいました。
 
 
第一レース。
 
 
よーい、ドン!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第二レース。
 
 
よーい、ドン!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あいつらアホで、自分が前へ前へ行こうとして密集したとこ進むもんだから、スタートしてまもなく絶対誰かと誰かが接触してみんなでズッコケるんです。
 
 
当然、作戦は一つしか思い浮かびませんよね。
 
 
僕が出場するレース、僕は、あえて少し遅れてスタートすることにしました。
 
 
 
よーい、ドン!!
 
数秒遅れてスタートし、一番後ろをキープ、さらにちょっとトラックの外側を狙って走ります。
 
 
するとやっぱり...
 
 
 

学習能力のない猿どもめ。
 
しかし、僕も余裕ぶっこいているわけにはいきません。当然ヤツらは死んだわけではなく、また起き上がり走り始めるのです。
 
 

 
 
鈍いですが、地味に、しかし確実にミッションを遂行せねばなりません。
 
 
 
 

 
やはりというべきか、僕の作戦は大成功を収め、次のレースへと進むことができました。純粋に実力だけでならどう考えても無理だったはずなのにです。
 
 
どうですか、この姑息な行為?すばらしいと思いません?
 
 
しかも、僕の快進撃は止まりませんでした。
次のレースでもまんまとこの作戦を成功させ、なんと決勝まで進出してしまったのです。
 
 
なんというズル賢い小学生なんでしょう。にくたらしいですね。勝つためには手段を選ばない汚い大人の心を持った子供です。
 
ふふふ、だけどね、これが世の中ってもんなんですよ。バカ正直にレースなんてやってられませんよ。ケケケ...
 
 
もともとやる気なんて全然なく、てきとうに参加しとこうとか思っていた僕、しかしなんともふてぶてしいことに、決勝戦を前に、金メダルまで狙おうとか考えていました。(1,2,3位に入賞した人にはなんとメダルがもらえる大会だったんです。)
 
はっきし言ってメダルというのは小学生にとって、めちゃくちゃ価値のあるものです。もう、めちゃくちゃにです。
 
当然、一位なんて本来、僕のような子が狙えるものじゃありませんでしたが、ここまであの作戦が成功すると、不可能ではないと思っていました。いや、必ず獲ってやると密かに思っていました。
 
 
そして決勝戦。
 
よーい、ドン!!
 
僕は、それまでのように数秒遅れて一番後ろをキープして進みました。すべては計画通りに。
 
するとやっぱり前の連中は全員ずっこけ...
 
 
 
 
 
僕の作戦は成功したかに思えました。
 
いや、実はこのときすでにそのズッコケ連鎖の巻き添えを避けた人間が、僕の前にいたのかもしれません。

 

正直、その辺はあんまり覚えていません。それは、ただ一輪車をこぐのに精一杯で周りを見る余裕がなかったというのもありますが...

 

 

 

ガシャン!!

 

 

 

焦っていた僕は、なんと、ゴールを目前にズッコケてしまったんです。


 

これは致命的なミスです。

 

なぜなら僕は、何か支えをなくして一輪車を出発させることができなかったんです。一応補足しておきますが、このレースもスタート時は参加者の横にもう一人支えとなる人がいます。支えなしに乗り出すのはちょっと難しい技術やバランス感覚が必要で、当時の僕は、それができなかったのです。


 

ゴールはすぐ目の前。ほんの数メートル。しかし、僕が再スタートできないんなら辿り着くのは不可能。


 

僕は...













 

「なおっくーーーーーーーーーん!!!!!!!」(ロデーーーーム!!)









 

大声で当時仲の良かった友達を呼びます。スタート時に僕を支えてくれていたのも彼です。




 

「早く早く早く!!!急いで急いで!!!」



 

友達は猛ダッシュで駆けつけてくれました。ついでに言うならずっこけたヤツらも復活してこちらに近づきつつありました。

 

焦る僕。

 

焦る 焦る、


 

そして...




 

ゴォーール!!!



 

 

 

結果は...

 

 

 

 

なんと3位!!

 

 

 

結局、目標だった金メダルは逃してしまいましたが、なんと3位に入賞。銅メダルをゲットすることができました。

 

これはもう僕の作戦勝ちでしょう。

 

もともとスピードなんて下から数えたほうが早いんじゃね?ってくらいだったのに銅メダルをゲットです。

 

狙っていた金メダルは逃してしまいましたが、とにかくメダル。全然満足です。これだって出来が良過ぎでした。

 

 

その日僕は学習しました。

 

 

世の中、正直者は馬鹿を見る。

 

何事もどんだけ頭を使って、どんだけ汚い手段で、どんだけ人を蹴落として勝利を手にするかが大事なのだと。

 

ふはは!!

 

ふははははは!!

 

オレ様の足元にひざまずけ!!ははははははは!!

 

 

(↑小学5年生)


 

えーと...


 

こんな子に育っちゃ、ダメ!`

 
 
 

 

 


★応援ヨロシク★

☆今日の一言☆

なぜ人生の競争には負けてしまったのか...('ω')?

春の恵み~。

 

今日は、朝の作業中、ふと思いついて、「ワラビ」を採りに行きました。(仕事は後回し)

 

もう開いてるやつがあったり、霜でやられてるやつもあったりでしたが...

 

 

 

 

今日のつまみにはなんとか足りそうです。(今アク抜き中)

 

春になっていろんな野菜が取れ始めました。(なお、商売用じゃないので、管理は適当。生えてきた分だけちょっと食べる)

 



アスパラ。これも今日のつまみに十分ですね。

あと、ニラが生えてきてます(^^♪何度か食べてるけど

 

もう少ししたらブルーベリーが少しだけど実ります。

来週には知り合いの方が、今年も!タケノコをおすそ分けしてくれるそうです(^^)v大好き!

 

あと、犬の散歩コースに野イチゴの木を発見してるので、実ったら犬と一緒に散歩中、つまめそうです。

 

今日は今から筋トレして、昼から少し働いて、犬の散歩して、夕は4時くらいから晩酌(晩?)を始めようかなぁ。。。

 

 


★応援ヨロシク★

☆今日の一言☆

...今日初めて、コメントをいくつもいただいていることに気づきました。はてなブログのこと全然わかってなくて、それで、すみませんでした!

コメントありがとうございます!!

スキー場で。

スキー場といえば...

 

 

大学4年の時の話。

 

大学のとき、同じ研究室にいた友達5人で、卒業旅行として北海道へ行きました。

 

僕たちの所属していた研究室は、忙しくハードで、深夜まで研究室に残るひとが多く、また、その教授が本当によく怒る先生で、共通の悩み・共通の敵を持つ僕たちは、とても団結力が高まっていたのでした。

 

それで旅行ですが、当時僕たちにスノボー経験者はおらず、各々中学や高校の修学旅行で経験のあるスキーをすることにしていました。

 

そのスキー場での出来事。

 

スキー場内では、移動手段がいくつかありました。ひとつはゴンドラ、ひとつは二人乗りの座って乗るリフト、そしてもうひとつ...

 

短い距離を上るときには、こういう↓手で捕まるだけのタイプのリフトがありました。30秒くらいで上に到着するものだったと思います。

 

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分かりにくいと思います。

ロープに棒が付いていて、上に行けるようぐるぐる回っています。

 

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低い姿勢を保ち、こうして捕まることで、スキー板を着けたまま上に滑りながら上れます。

 

ただ、このリフト、ちょっとしたコツが必要になっていて、持ち手のところに体重をかけたらいけないようになってます。ロープに棒が付いているだけなんです。

 

どういうことかというと、

 

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みゅ~て体重かけた分下がります。ただのロープなので。

 

係員のひとも、初めての方はくれぐれも体重をかけないようにと、お願いをしていました。

 

僕たちは不慣れながらも、なんとかコツを掴み、上ることができるようになります。

...一人を除いて。

 

Kという友人がいました。彼が最初に挑んだのですが、彼はどうしてもそのコツが分からないようで、棒を掴んだ瞬間に思いっきり体重をかけてしまっていました。

 

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描いてませんが、スキー板は着けたままです


体重かけたらそのまま下がるし、下がったと思って引っ張ると後ろに反れるし、やっぱ前かと思うと、前に行ってしまい...

 

結局、こうなります ↓

 

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上下左右にびよんびよんで、上れないんです。

 

本人にしたら意味不明だったかもしれないですね。なんで他のヤツはスムーズに上れるんや!?と。

頭の中のイメージでそのリフトはしっかりした作りの物になっていて、どうしてもそのイメージが取れなかったんでしょう。

 

係員もさすがにこいつはダメだと思ったみたいでした。

だいたい常に10人くらい並んでいたのかな、Kは客の列の最後尾に並びなおすことになり、僕が先に上ることになりました。

 

僕も最初は『おっ』と思ったのですが、うまい具合にコツを掴みまして、Kのようにはならずに上ります。

 

すると、僕が上に到着するころ、ロープが若干揺れ始めました。

 

振り返ったら、また、Kです。

またKがこんなことになってるんです↓。

 

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おまえは、学習能力がないのか!?と。

あんだけ係員が体重かけんなと言っていたのに、またか!と。

 

Kはまたそこでずっこけまして、再度並びなおしです。

 

僕含め他の4人は、何事もなく上に到着し、Kを待ちます。

 

もう、Kを見てると、笑いが止まりませんでした。

何度やっても、あぁなります。おっコツ掴んだかなぁ?と一瞬見えても、少し上ったらまたびよんびよんです。その度に最後尾に並びなおし。もう少しでうまく行きそうなのに。

 

それで、そのKの前後の人にもけっこう影響があったりして、その人たちも慣れてなかったら大変なんです。

 

その人たちを巻き込んで...

 

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前後のひとたちも、びよんびよんです。3人でびよんびよんです。

 

巻き込まれた人たちは、たまったものじゃないです。

 

ちょ、待っ、揺らすな、おい!

 

うっ、こ、こっちが、

 

こっちも、あ~ッ!!

 

そんな感じだったと思います。

 

びよんびよんびよんびよん...

 

5、6回以上やっても上手く上れず、他人を巻き込んで、ずっこけて、最悪でした彼は(笑)

 

結局、歩いて上らされるのでした。

 

もう、ひさしくKとは会っていませんが、もしまたいつか一緒に北海道に行くことがあれば、動画で撮影してやりたいと思っています。

 

 


★応援ヨロシク★

☆今日の一言☆

о(ж>▽<)y ☆

 

オシャレな日記帳をゲットしました!

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最近ブログを始めたばかりなのに、日記帳も付け始めました。

 

めちゃオシャレです。豪華でしっかりしてて、満足感がパねぇです。

 

3年日記になっていて、ページの上段を1年目、中段を2年目、下段を3年目と書くことになるので、自動的に去年の今日は何してたかな?と振り返ることができます。

 

今、いくつも悩みを抱えていて、3年後、45歳になるころには、すべて解決していることを願っています。振り返って、こんなことで悩んでたなぁって、笑えるように。

 

または、やっぱりダメだったか!って諦めるかですわ!!

 

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そして、栞もオシャレ!!

 

何事もカタチから入るの、好き。

 

黒い箱に収納するようになってますのでね。

箱から、オシャレな日記帳を出して(すでに満足感)、日記を書く、そしてオシャレな栞を挟んで、また日記帳を箱に戻す。戻すときに、本と箱の隙間から少し空気が漏れるんですが、その瞬間がたまらないですね。満ち足ります。何とも言えない満足感、充実感。今日も書いたったぞって。

 

よし。

 

 

明日も日記を書ぁく!!

 

 


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☆今日の一言☆

ブログはたまに書ぁく!!

 

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ポケベル。

ポケベルといえば...

 

高校2年の時の話。

 

僕が高校生の頃、ポケットベル「ポケベル」というものが流行しました。

5×8cmくらいの、 クレジットカードを一回り小さくしたようなサイズでしょうか、それに+1cm~くらいの厚みを持たせた、メール受信専用の機器のようなもの。

当時、携帯電話というものは、今のように当たり前の存在でなく、家の固定電話や公衆電話から打ち込んで送るものです。

 

文字数も10文字~20文字、しかもカタカナ表記のみ。または、もっと古いやつは、数字がちょっとした画面に映るのみで、「0833」(おやすみ)、「4510」(仕事)等、読み手が数字を頭で変換しないといけない方式でした。

 

高校一年の初っ端友達作りに失敗した僕は、高一の秋頃から、中学のとき仲が良かった3人組でよく遊ぶようになっており、二人の陽キャが持ち始めた「ポケベル」に興味を持ち、自分自身も所持するようになっていました。

 

ただ、当時は、学校内でその所持は禁止されており、先生に見つかると取り上げられたり、親に注意が行ったりと、「校則違反」扱いとなるものでした。

 

なお、学内にほぼ友達がいなかった僕には、ほとんど月額料だけ取られる無用の産物となっていったのでしたが...

 

ある日、午前の通常授業より早い英語の課外授業を受けているとき、僕のカバンから

 

ピッピッピッピッ...

 

小さな小さな音が鳴り始めました。

 

誰もが小さいながらも、その音に気付いていたはず。

 

ピッピッピッ...

 

先生は、50半ばか、小柄で白髪の多い男性、おとなしくて無口、もともと生徒の私生活にはほとんど干渉しない先生。

音が鳴っても、鳴りやんでも、その時は淡々と授業を進めるだけでした。

 

違う...

 

違う...

 

先生、これは...

 

ガサガサかばんをあせくっても、逆に悪あがき。ただ、少し、時が経つのを待ってその場をしのごうと思っていましたが。

 

音は30秒もしない間に鳴りやんでいたと思います。少しの間だけです。

 

授業はそのまま継続して、終わりを迎えました。

 

しかしそのいつもは怒らない先生も、授業の終わりには、教壇で誰に向けるでもなく、気持ち憤慨した感じで言いました。

 

 

「学校には、ポケットベルは持ち込み禁止ですからね。」

 

 

僕は、とても先生に言い訳ができませんでした。

 

 

うぅ...

 

先生、違う、

 

俺は...

 

これは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまごっち。なんだ...

 

 

 

たまごっちがエサを欲しがって鳴いていたとは。

 

 


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☆今日の一言☆

たまごっちも持ち込んじゃだめだと思う。

 

 

山の中。

山の中といえば...

 

大学3年の時の話。

 

その日僕は、後輩と二人で、渓流釣り?というものに出かけていました。

 

当時、僕は、釣りというものに興味があまりなくて、海へみんなで釣りに行っても、ビール片手に、エサ取られた釣竿いつまでも下げていたりするタイプだったのですが。とりあえず、お出かけは嫌いでない、自然は大好き、魚食べるのも大好き、ってことで、後輩の運転する8人乗りくらいのワゴンの、助手席に乗せてもらい、目的地へと向かっていました。

 

それで、1時間くらいかけて目的地の近くに来まして、それでもまだ朝の5時半くらい。

ちょっと道に迷ったかもしれない、ということで、二人で地図を確認することにしました。

 

もうその辺りは、山の中も山の中。人っ子ひとりいるはずないような所で、なので、車もそのまま道の真ん中に停めてまして...

 

これ、俺、地図見てわかるんかな?なんて心の中では密かに思いつつも、二人で地図を見ていると、突然、後部座席のドアが開きました。

 

間違いなく、誰かが後ろに乗ってきた。けれど、まさか、こんな時間、こんな山奥で...

 

僕たちは、ちょっとビビって後ろを振り向けず、もはや目に入っていない地図を見つめて固まったまま。

 

おいおいおいおい、これってまさか、幽霊とか、そんなん...

 

嫌な予感が脳裏をよぎりました。

 

後輩と僕、どちらが先に後ろを振り返ったかはわかりません。

 

基本的に僕、ビビりなんで、心臓バクバクだったんですが、後輩の手前、そんな姿を見せるわけにもいきませんし、勇気を出して後ろを...

 

と、ちょうど耳に入ってきた声。

 

 

「あらぁ、違うひとけぇ??」

 

 

見ると、ばぁちゃんが一人、後部座席に座っていました。

どうやら間違って僕たちの車に乗り込んだみたいです。

 

間違いに気づくと、ばぁちゃんはすぐに車を降りて行き、幽霊でなく普通の人間だったことに安心した僕たちは、二人で顔を見合わせ爆笑しました。

 

それにしても、こんな山奥で誰かと待ち合わせ??なんて疑問も浮かんだのですが、ま、いいか、と二人でまた地図を確認することにしました。

 

そして、しばらくすると、後ろから車の来る気配がしました。

どうやら、ばぁちゃんと待ち合わせをしていたひとが来たみたいでした。

 

 

 

車は、

 

 

 

 

軽トラでした。

 

 

 

 

ばぁちゃん、間違えるにもほどがあるでしょ!!

 

8人乗りワゴンと、軽トラ!!

 

引き戸と開き戸!!

 

「あらぁ、違う人けぇ??」ってその前に、思いっきり車間違ってますから!!

 

 

で、その日釣りを終えて、家に帰って気づいたのですが、後部座席には、みかんの皮が落ちていました。

 

 

ばぁちゃん!ゴミは持ち帰ってよ!!

 

みかんの皮は持ち帰ってぇ!!

 

 

 

☆今日のひとこと☆

あんなばぁちゃんになりたい。

 

 

 

 

自販機の話。

自販機といえば...

 

冬の職場に着くまで車で50分。よく、行きに立ち寄る自販機があります。

いつも僕はそこでヨーグルト的な飲み物を毎度買うのが日課でした。

 

ある日いつものように、自販機に向うと、何やらおんぼろい2tトラックと、怪しいオッサンが...

 

自販機の前でぶつぶつ言っている。...気がする。

おつりの出口を、手であせくったり、いろんなジュースのボタンを押しまくっている。

 

なんか、やべぇ奴がいるな...

 

あまり近づきたくないなと思い、その日は行きの、日課は、あきらめました。

 

夜勤を終え、次の日。

 

さて、今日は昨日買えなかったヨーグルト的な物を飲んで帰るか!

だいたい、俺は常連だぞ!

 

帰りの道でその自販機に寄るのは、まれでしたが、前日飲みそこなった分を飲んでやろうと思っていました。

 

自販機に車で立ち寄ると、今日は誰もいません。

よしよし、と思い200円を投入。

 

そして、いざ、そのヨーグルト的な物を押すと、あれ?なぜかジュースが出てこない。

 

お金を確認する。入っている。

 

ボタンを押す。ジュースが出ない。

 

よく見ると10円かなにかが、釣銭切れマークがついています。

 

なんだよ...買えないのか??

 

そう思い、おつりレバーを捻るも、今度はお金が戻ってこない。

 

なんじゃ!おい!釣銭切れって、俺の今入れた分は、そこにたしかに在るはずだろ!!

 

「なんなんこれ!?」「ん?え?」「なに?」

 

他のジュースのボタンを押してみる。出てこない!

おつりレバーを捻る。出てこない。

おつりの出口をあせくる。お金、ない。

ぶつぶつ言う。ボタンを押す。ボタンを押す。おつりの出口をあせくる。お金、ない。

 

気づくと、完全に、自分が怪しいおっさんになっていた。

 

輪廻転生とはこのとこか...!!

 

と、思い知った日でした。(うん、輪廻転生ではない)